中小企業

No.2の現場術

問いを立てられる人が組織を動かす

──No.2に求められる“答えを出さない力”──中小企業のNo.2に求められるスキルは何でしょうか?高い業務遂行能力? 現場との信頼関係? 経営数字への理解力?もちろん、それらも重要です。しかし、もうひとつ見落とされがちな能力があります。それが「問いを立てる力」です。「正解を出す力」ではなく、「問いを立てる力」。この力があるかどうかで、組織の未来は大きく変わっていきます。
No.2の現場術

社長と“対等に語る”ために──No.2が持つべき「3つの土俵」

中小企業のNo.2に求められる役割は、単なる補佐や実行部隊ではありません。単なる指示待ちや、実行部隊であれば、どの現場にもいる中間管理職と変わりません。経営者が本当に求めているNo.2とは、「一緒に考えられる人」であり、「言語を共有できる人...
No.2の現場術

No.2の役割は「スピードの調整役」

中小企業の社長は、ときに「突風」のように動きます。市場の変化を読み、チャンスを見つけた瞬間に意思決定をし、すぐさま行動に移す。たとえば──「来月から新規事業を始める」「オフィスを移転しよう」「あのサービスを真似してすぐ導入しよう」いずれもス...
会計・財務のしくみ

借金も実力のうち?──それ、ただの勘違いです

「借金も経営力のひとつだ」「銀行が貸してくれるなら、それは信用の証だ」そう信じて疑わない中小企業の経営者は、少なくありません。たしかに一理あります。信用力があるからこそ借入できる、というのは事実でしょう。しかし、それを「実力」とはき違えると、企業の命運を左右する大きな勘違いに繋がります。
経営・マネジメント

残業ゼロ、でも成果は出る。「ドイツ式働き方」の風土づくり

「また今日も、定時を過ぎてから仕事が本番…」そんな働き方に、少しずつ疑問を感じていませんか?わたしは最近、「ドイツ人のように働きたい」と強く思うようになりました。定時に帰っても成果は出せるし、休むときはしっかり休む。そんな“潔さ”と“メリハリ”のある働き方こそ、長く健やかに働くためのヒントが詰まっている気がしています。今日は、あなたの会社でも提案できる「働き方の風土づくり」を、ドイツ式に学びながらご紹介していきます。
経営・マネジメント

役割の見える化でチームが育つ!小さな会社への組織図のすすめ

創業間もない会社や、社員数が5〜10名程度の小さな会社にとって、「組織図なんてまだ早い」と思っていませんか?実はこの規模だからこそ、「誰が何を担当しているか」を明確にしておくことが、事業の安定と拡大の鍵になります。今回は、小さな会社が最初に作るべき組織図について、具体的な考え方と事例を交えてご紹介します。組織図を作る最大のメリットは、「誰が何をしているか」を見える化することで、連携ミスや属人化を防ぎ、組織が大きくなっても混乱しない仕組みを作れることです。
経営・マネジメント

尊重と依存を履き違えるな。「社員は家族」は美談ではない

「うちは社員を家族だと思っているんだ」── そんな言葉を聞くと、一見あたたかい会社に思えます。でも本当にそうでしょうか?社員を家族のように扱うという思想には、いくつかの落とし穴が潜んでいます。今日はその構造を分解してみましょう。
経営・マネジメント

「自由でいられる関係」が組織を強くする:心理的安全性

人は「この人と一緒にいると、とても自由に振る舞える」と思えたとき、愛を実感することができます。劣等感を抱くでもなく、優越性を誇示する必要にも駆られず、平穏な、きわめて自然な状態でいられる。本当の愛とは、そういうことです。── アルフレッド・...
経営・マネジメント

中小企業の“ルールがない問題”は、こう解決する

中小零細企業では、「阿吽の呼吸」や「社長の一声」でルールが決まる場面が多く、明文化されていない=属人化・ブラックボックス化しやすいのが現実です。特に総務まわり(勤怠、備品、社内ルール、福利厚生など)は「昔からそうしてるから」「前任がやってた...
経営・マネジメント

「オーナー不在でも回る仕組み」と「現場を見ない経営」は全くの別物です

「現場に行かなくても会社が回るようにしたい」「現場はもうスタッフに任せている」そう話す経営者の方は多くいます。この考え自体は、決して間違っていません。むしろ、経営者がすべてを見なければ回らない状態では、事業はスケールしません。ですが、「任せる」ことと「見ない」ことを混同してしまうと、経営は一気に危うくなります。