
「脳のリソースを空ける」という働き方
── 小さな判断に追われて、大きな判断を誤らないために ──「なぜか夕方になると頭が回らない」「忙しいのに、重要な判断ができない気がする」──そんな経験はありませんか?多くの経営者やNo.2は、1日の中で数え切れないほどの判断をしています。ですが、その判断のすべてが「重要な意思決定」とは限りません。むしろ、「今日の服装はどうするか」「誰に先に返信するか」「この会議は参加すべきか」といった、小さな判断の積み重ねに脳のエネルギーが消耗されているのです。この状態を心理学では「決断疲れ(decision fatigue)」と呼びます。