BSを積み上げる

BSを積み上げるという考え方は、会社の財務状況の長期的な成長を表現する重要な概念です。これをPLと関連付けて説明します。

BS(貸借対照表)を通帳に例えると、PL(損益計算書)はその年の家計簿に例えられます。
PLは1年間の会社の業績(収益と費用)を示すのに対し、BSは特定の時点での会社の財政状態を表します。
BSを積み上げるとは、毎年のPLの結果がBSに反映され、会社の資産、負債、純資産が徐々に変化していく過程を指します。

実際の会社会計での例

  1. 利益の蓄積:
    会社が毎年利益を上げると、その利益はPLに計上されます。年度末に、この利益はBSの純資産の部にある「利益剰余金」に加算されます。これにより、BSの純資産が増加し、会社の価値が高まります。
  2. 資産の増加:
    利益で得た資金を使って新しい設備や不動産を購入すると、BSの資産の部に計上されます。これは会社の成長を示す指標となります。
  3. 負債の返済:
    利益を使って借入金を返済すると、BSの負債の部が減少します。これは会社の財務健全性の向上を示します。
  4. 株主資本の変動:
    増資や自社株買いなどの資本政策も、BSの純資産の部に反映されます。

法人税支払いは、BS積み上げ過程の途中の出来事

BSを積み上げる過程で法人税の支払いが発生します。

具体的には以下のような流れになります:

  1. 会社が利益を上げると、その年度のPL(損益計算書)に計上されます。
  2. この利益に対して法人税が課されます。法人税は「課税所得×法人税率」で計算されます。
  3. 税引後の当期純利益がBSの純資産の部にある「利益剰余金」に加算されます。
  4. この過程が毎年繰り返されることで、BSの純資産が徐々に積み上がっていきます。

ただし、注意点として:

  • 赤字の場合は法人税を納める必要がありません。
  • 資本金が1億円を超えると、税務上の取り扱いが変わり、法人税の軽減税率が適用されなくなるなどの影響があります。

このように、BSを積み上げる過程では、毎年のPLの結果に基づいて法人税の支払いが発生し、その後の純利益がBSに反映されていくのです。

まとめ

BSを積み上げるとは、毎年のPLの結果やその他の財務活動が、BSに累積的に反映されていく過程です。これにより、会社の長期的な成長や財務状態の変化を把握することができます。経営者は単年度のPLだけでなく、BSの推移も注視することで、会社の真の価値と健全性を評価することが重要です。

また、BSを積み上げる過程で毎年のPLの結果に基づいて法人税の支払いが発生するため、これを踏まえた資金繰り計画も重要となります。

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