はじめに:No.2の悩みは、社長との関係性に集約される
中小企業で「右腕」として働いていると、
気づけば「社長の言動に振り回されている」と感じたことはないでしょうか?
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朝令暮改で現場が混乱する
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アイデアは出るが、実行は丸投げされる
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意思決定が感覚的すぎて納得感がない
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自分の存在意義がブレてきた…
そんな悩みを抱えるNo.2にこそ必要なのが、“ボスマネジメント”という視点です。
ボスマネジメントとは何か?
「上司をどう動かすか?」という観点で、
上司との関係性を“受け身”から“戦略的”に変える技術です。
これは媚びるでも、忖度でもありません。
むしろ、上司の強みを活かし、弱みを補い、組織の成果を最大化する動き方です。
No.2が“戦略的”に動くための4つの視点
社長の思考・行動パターンを可視化する
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意思決定の軸は何か(スピード重視?現場感?数値?)
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どんな時に感情が動くか(焦る?怒る?不安?)
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何に“こだわり”があるか
→ メモを取り、言語化しておくと整理しやすい
社長の意図を“翻訳”して現場に伝える
社長の発言は抽象的なことも多い。
現場に伝える際は、行動に落とし込む言葉で橋渡しする。
例:
社長「お客様目線でやってくれよ」
→ No.2「リピーターのお客様に3つの改善提案をもらってきてください」
“現実調整役”になる
社長が掲げる目標やアイデアを、現場が動ける形にアレンジして提案する。
NG:「それは無理です」
OK:「やるならこの順番で段階的に進めましょう」
→ 組織の“潤滑油”ではなく、“変換機”を目指す
社長の“信頼貯金”を増やす
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報告のタイミングを工夫する
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リスクの芽を先に摘む
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期待を上回る行動を1つ積み重ねる
→ この「任せて大丈夫」という感覚が、
No.2にしかできない社長の支援体制につながる
最後に:No.2が“社長の使い方”を知れば、組織は加速する
「社長がちゃんとやってくれたらうまくいくのに」と思う瞬間もあるでしょう。
けれど、社長が変わるのを待つよりも、
自分が“社長を動かせる人”になる方が、圧倒的に早いし、確実です。
それが、No.2としてのキャリアを“戦略”に変える第一歩です。
あとがき
わたし自身も、長年「二番手」として経営者を支える中でこの視点を学びました。
今も迷いながらですが、「社長との関係性は創るもの」と捉えることで、
大きく道が開けた実感があります。
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